東日本大震災の被災地では、今後、自動車組込み技術の知識、EV車等の整備技術を持った自動車整備士に対するニーズが高まると予想される。震災によって被 災した車両は40万台を超えるとも言われているが、この取替え需要も今後増加することが予想される結果、被災地では自動車整備ニーズが拡大していくと予想される。
一方で、被災地では、自動車整備工場や整備人材の被災により、整備サービスの供給力が小さくなっている。加えて、自動車組込み技術の発達、EV車等のシェアの拡大によって、整備技術の高度化が進むため、このままでは整備サービスの需給バランスは逼迫しかねない。本来、自動車整備士資格制度がこれに対応しなければならないが、技術革新が急速であるため、メーカーがバラバラに対応しているのが現状である。
本事業では、このような状況を改善するために、自動車組込み技術を実践的に理解する実習、自動車組込みシステムの具体的な知識、EV車等の整備技術・EV車等に固有な組込みシステムの知識などを学習する教育プログラムを開発する。