平成 24年度 文部科学省 成長分野等における中核的専門人材養の戦略推進事業
「地域の農業振興に貢献できるアグリビジネス人材育成モデルの構築」

事業内容

本事業では、生産から加工、流通、ビジネス創出までカバーするアグリビジネス人材の育成モデル構築を行った。
そのために、以下のような取組を実施した。

1.調査

農業大学校で実施されている研修や講座のカリキュラム・教材に関する情報収集を行った。また、学生の応募状況や進路状況に関しても調査を行った。そして、宮崎県や宮崎市、及びそれらの関連機関を対象として、本県の農業振興のためにどのような取組を実施しているかをヒアリングによって調査した。さらに、農業法人や食品加工流通企業、関連団体等の協力の下、ヒアリングやアンケート等を実施し、宮崎県における農産物のブランド化や農業の6次産業化に関する成功事例や失敗事例について調査研究を行った。

2.教育プログラム開発

調査結果を基に、以下の手順により2年間・1,995時間分のカリキュラムを一案として構築した。

  1. 調査結果から、アグリビジネス人材に求められる必要な知識、技術等を洗い出し、知識体系(BOK:Body Of Knowledge)、
    スキル体系、社会人・職業人マインドを構築した。
  2. 知識体系、スキル体系、社会人・職業人マインドをもとに、本カリキュラムで育成する人材像や前提条件を定義した。
  3. 知識体系、スキル体系、社会人・職業人マインドの知識や技術・技能、マインドを集約し、宮崎のアグリビジネス人材を創出するために新たに必要となる
    科目を設定した。
  4. 得られた科目間の依存関係を定義した。
  5. 各科目を系統化、カリキュラムを構築した。

さらに、構築したカリキュラムで用いる教材の基本設計を行った。

構築したカリキュラムから中核部分を抽出し、教育プログラムの教育効果や有用性を検証するための実証講座を設計した。

また、こうして得られた知識体系やスキル体系、社会人・職業人マインドをもとに、学習者の達成度評価の手法について検討した。

学校法人宮崎総合院 宮崎情報ビジネス専門学校
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