平成26年度 文部科学省 成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業
「熊本県における実践的農業人材育成プログラムの開発と実施」

事業内容

本事業は、「開発」「実証講座」「交流会」のそれぞれに取り組んだ。

1.開発

熊本県内の農業法人等の人材ニーズを受け、宮崎情報ビジネス専門学校の平成25年度事業成果である農業人材育成プログラムをカスタマイズした。全体は、「青年就農給付金制度」にも対応した2年間・2,556時間で実践的なプログラム内容とした。

今年度はその中で、「農業の多様な機能」(30コマ・45時間)、「農業IT」(15コマ・22.5時間)、「くまもとブランドと農業ビジネス論」(30コマ・45時間)の3つのカリキュラムを開発した。また、教材は、60コマ(90時間)相当であり、農業による環境の保全やエネルギー生産、農村と都市との交流に関する事例に学び、農業を地域の支援に活用するための知識やスキルを身につける演習・実習教材・問題演習、事例研究やケーススタディを中心に内容を構成した。

教材のタイトルは『農業による地域の支援~生産だけではない農業の多様な機能~』で、科目「農業の多様な機能」で使用することを前提としている。

2.実証講座

構築した教育プログラム、及びそれに付随して開発した教材の教育効果や妥当性を検証するための実証講座を、平成26年12月に計2日間で実施した。本校内の教室を使用し、受講対象者は、本校農業人材育成科の受講生である。

実施に当たっては、構築した全教育プログラムの中から、農業による癒やし効果に関する部分を抽出し、実証講座として再構成した。授業の形式は座学形式で行い、2日目には外部講師による講義も実施した。また、両日とも授業の最後に小テストとアンケートを実施した。

3.交流会

交流会の目的は、農業の現場における体験談や農業に携わる上での心得等を、現役の農業人材から直接聞き、農業人材としての意識を高めるイベントを試行的に実施し、その効果を検証することである。なお、今後は本交流会を起点とし、SNS等を活用して、受講生から成る情報交換の場としてのコミュニティを構築する。これにより、受講生の就農や卒業生の営農等を支援していくことも検討している。

本交流会は、平成27年1月31日(土)にKKRホテル熊本を会場として実施した。参加対象者は、本校の農業人材育成科今年度受講生・卒業生、及び本事業の実施委員である。実施内容は、

である。

学校法人宮崎総合院 宮崎情報ビジネス専門学校
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